埼玉県弟富士カタクリ園・清雲寺
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暖かい春の一日を何もせず家にいるのは忍びなかった。 季節とは裏腹に私の心は、鈍色のカーテン覆われたまま、何も出来ないでいる。会社が休みになった土日は家事をしていても…手を止めると…時間が止まると…、義母が思い出される。 「無言で教える、親の教え」旅立った後にも教えてもらう事が沢山あった。親の存在の大きさをいまさらながら心に刻んでいる。 心が閉ざされている私に主人が「行こう!」と誘ってくれ、重い腰を上げた。 気温24℃ ここ秩父市、武州日野駅は桜が満開だ。レンギョウの黄色とあいまって駅の構内は綺麗である。駐車料金300円払うため切符売り場の窓口に行くと、新一年生が親子で定期券を購入していた。私が35年前通学のため買った時と同じ光景である。手書きの定期券を、制帽の間から見える白髪頭の駅員さんが、スタンプを押す手が懐かしい。 |
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AM11:05 弟富士山カタクリ園を目指し歩き出す。 |
AM11:13 弟富士カタクリ園 | AM11:14 | AM11:20弟富士山への標識 |
花粉症が心配だ。ここのところ軽症で済み、昨年は医者にも行かずに済んでいるが、今年のスギ花粉飛散量は駄目だ。お医者様の世話になった。薬もしっかり飲み、目薬・点媚薬をして歩き出す。だが杉林の真下にカタクリ園があるため効き目は無いようだ。見上げると黄色い花粉が降ってくる。大群の杉の花。みごとに私の鼻はクシャミの連発、ポケットティシュがアッと言う間に終わる、目は痒い、花粉よけの眼鏡はかえって邪魔だ。マスクを取ったりつけたり、もう何がなんだか分からない。目の周りは腫れ上がってパンダのようなになっているのでは…。 そんな自分をホットさせる景色が目に飛び込んだ。⇒ 弟富士山頂よりすこし下った所、ミツバツツジの咲いている先の、展望台からの秩父市である。淡い色の桜が町となじみ「春景色」そのものでなんともやわらかい。 |
AM11:39山頂直下のミツバツツジ | AM12:50 水芭蕉園 | AM13:34 大塚カタクリ園 |
清雲寺 | 境内には約30本ものしだれ桜が咲いている。その中でもひときわ目立つのは樹齢600年と言われるしだれ桜、いと桜とも言われる。 |
樹齢600年の桜と六地蔵前のさくらが織りなす花模様 | AM15:37 六地蔵前の桜 |
桜見物 私達の桜見物は、弘前・角館(3回)・大糸桜・高遠(2回)・久遠寺、そしてここ清雲寺となっている。共通するのはしだれ桜だ。しだれ桜に、こっているのかというとそうではない。「あそこは綺麗だよ。」と教えてもらったところに、行って見ようという単純な動機からである。旅行○みうりの影響も強い、角館は3回も行ってしまった。一度は月山の雪景色を見て鶴岡を通って家に帰る途中、車のラジオから「角館の桜が満開です。」と流れた。 即効、行こう!! こんな動機で角館の桜を見物したが、桧木内川堰堤の2Kmに及ぶ桜と武家屋敷の落ち着いたたたづまいに枝垂桜の優美さがとても綺麗だった。気侭な思いつきであったがやはり見て良かった。 この次は三春の滝桜かな? |
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樹齢600年のしだれ桜 | カメラ付携帯電話から撮った一枚 |