山形県    月山 仏生池小屋(ぶっしょういけこや) 1,741m 

山行月日 平成18年8月12日(土)
天   気     
   ⇒高速道  → 一般道   …歩き
 8月11日 PM19:03自宅発→渋川伊香保IC⇒新潟県中条IC21:56→温海(あつみ)道の駅
        23:18(泊) 
  8月12日 AM5:41発→八合目駐車場AM7:20      
380km
       八合目出発AM7:45…弥陀ケ原 左回り…御田ガ原参篭所分岐B8:17…弥陀ケ原一望
       8:26C…河原 ゴロゴロ道の平坦地…たたみ石
D9:28…仏生池小屋E10:03 10:33
       …御田ガ原参篭所分岐11:33…御田ガ原参篭所11:46 11:50…八合目駐車場11:55 
       12:56        歩行数 12,923歩                      
             
       八合目駐車場発13:00→櫛引温泉ゆータウン14:04 15:10→鶴岡市 致道館15:30 
        15:55→庄内観光物産館ふるさと本舗16:10 16:50→東京第一ホテル鶴岡17:00
 8月13日 東京第一ホテル鶴岡AM8:45→庄内観光物産館ふるさと本舗8:52 9:40→鼠ケ関漁港
        →瀬波温泉 地酒たむら→中条IC⇒渋川伊香保IC→自宅

山形県のほぼ中央部に大きく緩やかな広がりを見せている山が月山である。名前の由来は月読命(つきよみのみこと)を祀ることによる。羽黒修験者の聖地とされ、羽黒山、湯殿山を合わせ、三山信仰が確立された歴史の山で、今でも白装束に身を包んだ参拝者が多い。
私達はH13年に一度登っているが、「花の山」月山にもう一度登りたくなり、今回チャレンジした。今年はまだヒナサクラ(雛桜)が、咲いていると言う。
午前7:49 八合目出発@ 左、標識から駐車場A アザミ越しの駐車場
思い立つと出かけるために全ての事を調整し始める。いつもの事ですが…(^_^;) 当日の天気予報は雷注意報が出ていた。『山・海の方は気をつけてください。』

月山八合目(1,390m)はバス停留所、駐車場、レストハウス、公衆トイレがある。レストハウスはとりこ壊されてなかった。新しいレストハウスの基礎コンクリートが打たれた状態で、だだ広かったA。駐車場から階段状の道を登っていくと弥陀ケ原に入る。標識@を御田ガ原参篭所に向かわず、左回りに進むことにした。
ギボウシ キンコウカ(金黄花) 
           イワショウブ(岩菖蒲)
湿 原 イワイチョウ(岩銀杏)   ウメバチソウ   

弥陀ヶ原は大小の池塘が点在する広い湿原である。ここにはオゼコウホネが自生している。尾瀬ヶ原と弥陀ヶ原にしかない。一番先に目に飛び込んだのがヨツバシオガマ、アザミ、ギボウシである。ギボウシが他の湿原で見るギボウシより色が濃い。花の形も大きくキュッ!としまった感じである。
歩を進めることが出来ないくらいに花が咲いている。ここにも! そこにも
! あれっ! この花は?? 名前が出てこない。とにかく楽しませてくれる湿原である。
B C
弥陀ヶ原で花の写真を撮って…湿原を充分楽しんでいると、雷の音がどこか遠くで聞こえた。AM8:00
AM8:17御田ガ原参篭所分岐B ここより登山道に入る。無量坂の登りとなり振り替えるとC池塘群と湿原が一望できるポイントまで登ってきた。
怪しい雲が動くのがわかるようになった。

チシマササやミエカエデの編形樹が茂る登山道を進む。

ウゴアザミ(羽後薊)キク科→
月山では古い時代から山菜としてあつかわ
れてきた植物ゆえに山に住んでいる人々にとっては高山の花という意識感覚はない。山伏や参拝人をもてなす料理では葉や茎、根までが用いられるという。山荘周囲には必ずと言ってよい位に植栽されている。
月山のアザミは、他にナンブタカネアザミがある。この2種類だけである。

AM8:40ウゴアザミ越しに見える山は、月山かと思えるがオモワシ山である。月山を思わせるような山、そのような名である。
登山道で出会った花
キリンソウ ミヤマウイキョウ? シロバナトウチソウ(白花唐打草)
ハクサンフウロ(白山風露) ダイモンジソウ(大文字草) キオン
AM8:56河原と呼ぶ平坦地が続く、石ころゴロゴロ道にて休憩をする。5年前にもこの場所で休んだ。ペットボトルが入った保冷容器ごと、この場所に忘れた。スポーツ洋品店で買った新品物であった。無い事に気付いたのは、次に水を飲もうと思った時であった。忘れ物として御田ガ原参篭所にあるかな?と思い、聞いたけど、結果は無かった。
ニッコウキスゲの群生が見える地点まで登ってきた。最初のピーク、一之岳が眼前にせまり次第に急になる。
AM9:18雷としてハッキリ分るような音がしてきた。あたりも厚い雲が経ちこめて来た。ポッツ! ポッツ! 手に落ちる。それでも歩く事少し、ボツ! ボツ! これはもう駄目である。周りの人達も合羽を取り出して着用を始めた。私達も同じく合羽を着る。
大きな雪渓を見ながらのぼるといつの間にかハイマツ帯に変わる。風の名所たたみ石
Dである。霧の巻いたところに、雪渓の冷気が吹き、気持ちよかった。
大きな雪渓から耳を澄ますと、雪が溶けて小川の瀬になって流れる音が聞こえてきた。チングルマに会う。感動!→
先をいく、ご夫婦に『これは何と言う花ですか?』と聞かれ「チングルマです。」「イワカガミです。」と答えた。
霧は深いし雨が落ちてきていた。慌ててチングルマを写真に納める。さっきのご夫婦が戻ってきた。雨具を持っていないので引き返すと言い、戻っていった。これからでは雷の中、ずぶ濡れになってしまうのではないかな
AM9:27  D AM9:50
仏生池小屋が近いから小屋で時間を過ごしたらいかかですかと、いってみたが下山していった。
雨がしきりに降り出し、もうカメラを出しているのは限界となった。濡れないようしっかりと袋に納め合羽の中に入れる。すると急に視界がよくなり、あたり一面の花が顔を見せてくれたG
またカメラを取り出して撮る事にしたが、風が強いためピントが合わず苦労する。オオカサモチを撮る時にはこんくらべ状態であった。F
G ハクサンシャジン(白山沙参)キキョウ科
ハクサンイチゲ(白山一花) トウゲブキ(峠蕗) ウサギギク オオカサモチF
仏生池小屋Eに到着した。
若主人と話していると、雨が激しく落ちてくる。『これからの2時間ぐらいは不安定でしょうね。
庄内地方から雷雨が上がってきています。』
雨はちっともいやでないが、雷は怖い。我隊長さんが ひ・と・こ・と”撤退”

月山山頂はあきらめてここで引き返す事にした。

ヒナザクラ(雛桜)には対面できず…。また、今度来ます(^^)

雛桜ではなくて、仏生池小屋にて京都のご夫婦と楽しい出会いが出来た。
京都のご夫婦は、これから月山山頂を目指し、湯殿山に下りるという。
雷では過去に怖い経験しているので時間を充分かけて、湯殿山側に下りるという。
私達は八合目に帰りますと話し、分かれる。
つかの間のお喋り時間は、終わりと思った。

何と、鶴岡のホテル(東京第一ホテル鶴岡)で偶然お会いした。それも同じ和食を選んだ事による偶然でお会いする。

山って、本当に素晴らしいですね

 
仏生池小屋E 小屋の中(賃借写真)E 仏生池 仏生池 真名井神社 御田ガ原参篭所AM11:46

                 
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