徳島県 剣山 1955m  

山行日 平成19年 5月 4日
天 気    
 ラ・フォーレつるぎ山AM8:00→夫婦池→見の越駐車場8:10 
 剣山リフト8:30〜西島駅8:47
尾根道コース】
 リフト西島駅8:50…刀掛の松9:12 9:17…本宮手前鳥居9:40…剣山本宮9:44 9:50…山頂へ  9:55…山頂散策10:00…10:1811:08

 山頂11:08…本宮鳥居…大剣神社11:20 11:25…リフト西島駅11:44〜見の越駅12:02…剣神  社 宮尾登美子碑12:15
見の越駐車場PM12:50→奥祖谷かずら橋(おくいやかずらばし)13:11渡る、野猿に乗る14:15(そば)→二重かずら橋13:11 14:15→かずら橋15:22 15:40→大歩危道大渋滞→小便小僧16:20 16:28→みどり一里塚16:56(休憩)17:12→たからだの里道の駅18:06 18:22→琴平パークホテル18:30(泊)
 
 四国の山に登りました。ほんとうに思いきった旅行であり山でもありました。
Masakoさんはじめ沢山の方のHPを拝見させいただき剣山を知りました。宿泊施設「ラ・フォーレつるぎ山」が、一回の連絡のもとに予約できたのも【行ける】兆しにつながった事は間違いないです。1回目の電話は不在でした。しばらくすると我家に折り返し電話がかかってきました。このようないきさつが徐々に「剣山に登る」ことへの実現となった。 ☆

(地図はラ・フォーラつるぎ山からお借りしてきました。)

★ 剣山山頂はなだらかな草地である。《平家の馬場》の標柱がある。祖谷(いや)に隠れた平家が再起を期して、ここで乗馬の訓練をしたといわれている。高山植物の群、お花畑など数々の自然条件を備えている。
キレンゲショウマは特に有名である。■

☆ 日本百名山に名を連ねる【剣山】 西日本屈指の明峰である。いくつもの伝説を秘め四国山地、原生林の山々を従えてその中央にそびえている山頂は 360°の大パノラマ が広がっている。★
■「ラ・フォーレつるぎ山」で朝食をすませるとすぐに出発をする。リフトはこの時期、9時が始発であるがゴールデンウィークの為、8時30分に出発する情報をネットで知った。ラ・フォーレの玄関で写真を撮ってから、ホテルの目前に静かにたたずむ夫婦池を見学する。緑色をした湖面にさざなみが立っていた。
 剣山に向って走る国道438号線は、かなり細く厳しい道である。昨日、走って来た道路、貞光から「ラ・フォーレつるぎ山」までの道のり【剣山ドライブウエイ】は、一車線のへアピンカーブが7ヶ所ある。車に強い私達も腸が捻転したかと思うほどであった。 これから向う、見の越駐車場までは、2Kmと短距離であるが細い道であろうと予測をする。やはり、 思ったとおりの道であった。
 1番リフトに乗ろうと身支度をしていると既に20人位並んでいた。
剣山観光登山リフトのHPから割引券をプリントして持参。1割引にて往復券を買った。
 係員の指導で、リュックは胸に抱くように肩にかける。腰のベルトもしっかり締めてリフトに乗った。風が少し強くリフトに乗る前にウインドブレーカーを羽織るが、それでも冷たく感じた。
 前方には剣山が堂々と構え待っていてくれる。あの山に登ると思うと気がせく。
 終点の西島駅に17分で到着。
 左に巻き込む「尾根道」を登るか、右コースの鳥居をくぐって「大剣道」を行くかで、意見が分かれた。どちらへ行っても50分から1時間である。
 景色を眺めながら登れる尾根道を進むことにした。リフトを降りた人達は何も無いかのように尾根道を登っていくので、それが普通かと思えた。
 ここ剣山は修験者の山であることを再認識する。白装束の親子が下っていった。下りの前を歩く父親の肩から腰に掛けた「たすき」を後ろの息子が持って下っていく。
父親の「剣山に登りたい」気持ちをかなえてあげているのであろう。父親は80歳位に見えた。心あたたまる光景を目の当たりした。

 ほどなくすると「刀掛の松」についた。
 安徳天皇が松の木に刀を掛けて休んだと伝えられる場所である。松は枯れていた。
 また、分岐でもある。標識や小社が鎮座している。
 休んでいる人、お参りをする人、賑やかに話しながら写真を撮っている人、沢山の登山者である。
   休憩5分で歩き出す。左手に山並みをずーっと見ながら登った。ここで方向音痴の私は、下山後に向う「二重かずら橋」の方かな?と思った。まったく反対方向の徳島市方面であると教えてもらった。
 
 若夫婦と親子4人で登っているグループに、追い越されたり追い越したりしていた。その中の1人、70歳程のお母様と思える人が、息絶え絶えに登り、汗をびっしょりかきながら「はあはあ」いっている。「きゅーん」と登っては休んでいる。
 お節介かなと思いながら…「自分の
 肩の幅位で歩いて、亀さんのようにゆっくり・ゆっくり登ったほうが心臓も楽ですよ。」と、お話させてもらった。
 リュックから飴を出して「いかがですか」と差し上げた。『まあ ありがとう。 美味しい!生き返ったみたいです。』と感謝された。

 そのような会話から剣神社まで、時々お話しながら登る事になった。地元の方で親子登山であった。
 群馬から来た事、「還暦祝観光と登山」などを話した。
 ほどなくすると剣山本宮に着いた。記帳する。やはり群馬県と書いてある人はいなかった(^^)
 記帳すると、お払いをしてくれるようなことが書いてあったので、方位除・家内安全をお願いした。いつもお願いが先行してしまい「いけない」と思った。
           
 本宮横からから裏手に入り、山頂を目指す。既に沢山の人がいる。広い山頂は笹が柔らかい色あいを出し、のどかである。方位版が見つからず、山名が同定できない。みやこ笹におおわれた秀峰「次郎笈」はすぐに分った。木道を歩く、どんどんと歩く。剣山山頂の標識を見つけ記念写真をパッチ!360度のパノラマを1コマ1コマ撮影する。また、木道をどんどん歩く。体は次郎笈に向っていることに気が付く。
 古くは剣山を太郎笈と呼び、次郎笈と兄妹峰とみなされた時もあったようだ。
 今いる、剣山山頂から次郎笈まで1時間である。往復して2時間、休憩を入れて後30分もあればよい。
 しかし、午後は雨の予報である。曇ってはいるものの良い天気である。剣山から西島まで40分、雨に打たれると下山してからの疲労感が違う。

…指を加え次郎笈を眺める。

ラ・フォーレつるぎ山で作って
もらったお弁当

AM10:18昼食にする

次郎笈
 剣山本宮の大鳥居から大剣神社に向かい下山する。12分で到着した。
 背後の大剣岩(御塔岩)が鋭く天をさしている。石灰岩の基部から湧出する冷水は日本100名水の一つになっている。
というが、行かなかった。
大剣神社上の大剣岩(御塔石)と次郎笈
 大剣道のコースは、尾根道に比べるといくらか緩やかである。お年寄りや子供連れの登山者に会う。夕べ一緒に泊まった親子が、父親の背負子に乗ってラクチン登山をしている。もう一組も同じ宿泊者、あのご夫婦も一緒だったな。下山している私達と登ってくる人達では時間の隔たりがあるので、午後に差し掛かるが大丈夫だろうか?なんて思った。
 石灰岩が山肌に散らばって雪のように見える所。スミレが咲き和ませてもらった場所。二輪草がこちら側では葉が大きい、もう少しで咲くだろうな。尾根道はネコノメ草を見ただけであった。花の山であるが、早春の為会えなかった。この季節にシコクバイカオウレンが咲いていたとの記事をみた。どんな花かな見たい。

奥祖谷 二重かづら橋→かづら橋→小便小僧→琴平町へ

徳島県三好市 奥祖谷 二重かづら橋  
剣山を源とする祖谷川(いやがわ)の清流をまたぐ奥祖谷のかずら橋
平家の落人が剣山の訓練場に通う為に架けたと伝えられる。
また、源氏の追っ手を防ぐ為、いつでも切り落とせるように、「しらくちかずら」で作ったと伝えられている。

 決して落ちはしないが、谷底が見える。橋の中程まで進むとさすがに伸張になって前に歩が出せない。

 この橋を渡ることを予測して、昨日練習の為「渦の道」の「渦潮のぞき」で、下が見えるガラス床の上に足を置くことにしたが出来なかった、渦の上45mの迫力は、下半身が吸い込まれてしまいそうであった。

 その経験が、かずら橋を自分の足で渡ることが出来た。


男橋と女橋があり、その橋を見渡せる「野猿」があった。
乗りましたよ
主人がロープを一生懸命手繰り寄せて、向こう岸まで
進みます。中間地点でかずら橋の写真を撮るはず
が、お猿さんのようにはしゃぎ、撮った写真は
片方の橋のみであった(^^)


度胸試しのかずら橋を渡った所に
すみれが沢山咲いていた。
…ほっと…した。
祖谷のかづら橋

祖谷川水面と橋の間14m しらくちかずら5tを編んだ橋
国の有形民俗文化財に指定されている。

かずら橋を渡る為に、順番をまつ人・人
なんと2時間はかかるでしょうとのこと
手前の橋から見学する。

祖谷独特の岩豆腐やこんにゃくを炭火焼きした
でこまわし 350円

祖谷渓(いやけい) 小便小僧

祖谷川沿いに続くV字型の渓谷
一番の難所といわれる七曲の断崖は高さ200m。かつて、旅人がこの突端の岩から用を足して度胸をためしたといわれる。
今はかわいい小便小僧のブロンズ像が立っている。
…勇敢な小僧ちゃんですね(^^)

 車道は交差するにもやっとである。
 左側が渓谷、右が山肌。すれ違うときには窓を開けてガードレールと車のボディの間を「20センチ、30センチ」と確認する。
その先は、真っ逆さまに崖である。
今思っても「はあ〜っ」とする。
 しばらくすると、渓谷の両側には民家が見え出す。崖にへばりつくように家屋が点在している。
 段々畑などというような悠長な言葉では言い表せない急斜面をたどって家屋がある。時には渓谷にせせり出て、鉄骨の土台に家が乗っているような建物が多い。平らな地に生活する人にはに想像もつかない光景である。

 そば畑も斜面にある。

 四国に向って旅に出て、三日目が終ろうとしている。

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