山形県・福島県 西吾妻山縦走路
かもしか展望台・大凹
(おおくぼ)水場・人形石
   1,964m前後 

     行 程
平成19年7月14日(土)
天 気  霧  
    ⇒高速   → 一般道 
    〜 ロープウェイ・リフト
    …歩き
7/13 自宅発PM19:43→渋川伊香保IC⇒関越自動車道⇒磐越自動車道⇒
    磐梯山SA PM23:10着 (泊)

7/14 磐梯山SA AM7:30⇒猪苗代磐梯高原IC→米沢猪苗代線、主要地方道2号→
    白布天元代高原ロープウェイ湯元駅AM8:40
    湯元駅AM9:00〜天元台高原駅9:05 リフトセンター しらかばリフト〜しゃくなげ
    リフト〜つがもりリフト北望台AM9:47
    つがもりリフト発9:52…かもしか展望台10:34…大凹・人形石分岐10:50…湿原 大凹
    …水場11:22 11:38…人形石12:13 12:18…大凹・人形石分岐…かもしか展望台
    …つがもりリフト北望台12:55                         
             
   つがもりリフト13:00〜しゃくなげリフト〜しらかばリフト13:45…アルブ天元台レストラン
    (昼)14:30…ロープウェイ天元台高原駅14:40〜湯元駅14:45
   湯元駅15:03→白布温泉 中屋別館不動閣15:06 (泊)

7/15 中屋別館不動閣AM8:40→会津若松 本郷焼酔月窯→そば街道 上三依(かみみより)
    →五十里湖→大間々→自宅16:30 

 7月の山は西吾妻山に登ることにした。
 白布温泉から入り天元台高原ロープウェイ、リフトを利用して梵天岩、天狗岩そして西吾妻山へ登り、戻って人形石を経てから下山という計画を立てた。白布温泉に宿を予約する。ここは入ってみたかった温泉である。
 当日が近づくにつれ天気が芳しくない。梅雨があけないうちに台風4号が発生し、どうやら本州を襲うようである。
14日に登山予定である。13日の天気予報では80〜90%の雨であった。
13日群馬では雨が降ったりやんだりうっとしい。すでに台風が近づいている空であった。同日旅館に電話をすると『こちらは晴れていますよ。』とのこと
山形はまだ台風の影響はないようだ。14日の午前中の行動なら大丈夫そうである。
 14日目覚めると曇ってはいるものの雨は落ちていない。ラッキー!
 白布天元台 湯元駅始発のロープウェイには間に合わなかったが9時に乗る。リフトを3回乗り継ぐ、1回目しらかばリフト・2回目しゃくなげリフトは霧の中、3回目つがもりリフトに乗りながら通称晴れ男さんが『霧よどけー! まあ 晴れろは無理だからな 霧よどけ〜!』 しばらくすると霧は無くなり、終点北望台広場の安全の鐘の前では、米沢市が遠望できた。ウッソー! 本当のことです。
 さあー! 頑張ろう 気を良くし山道に入った。
 10m程で人形石方面への分岐である。私達はかもしか展望台方面へと進む、2m程登ると、私がすってんころりと前のめりに右ひじをつくような格好で転んだ。イッテッテー! 右ひじを石にぶつけて痛い、ちょっと我慢した。主人の『おちょこちょいなんだからあ〜』の声を聞いていると何も言えない、そのとおりである。
 雨が前夜降っていたという。石の多い山道を、気をつけたつもりが斜めの石の上に足をかけた途端にすべった。
唐松草 ハリブキ 雪笹 舞鶴草 カニコウモリ
 唐松草・ハリブキ・雪笹・舞鶴草・カニコウモリ・ゴゼンタチバナ等を見ながら進むと、かもしか展望台に到着。やっぱり霧で何も見えない。こんもりした石の山を下り、湿原を通って大凹(おおくぼ)に向う。コバイケイソウがとても綺麗である。隔年に花がつくコバイケイソウが今年はどうやら当たり年だ。
 木道脇には、イワイチョウ・ウラジロヨウラク・チングルマ・アカモノ・コケモモ等、なんと楽しませてくれるのでしょう。
イワイチョウ ウラジロヨウラク チングルマ アカモノ
イワカガミ コケモモ ハイマツ ワタスゲとコバイケイソウ
 どうしても見たかった「ひなざくら」を探すがない。
 大凹の花畑、木道で休んでいると地元営林署が募集した団体が来た。案内人の方に聞く、木道の最終で右の丘に咲いているという。そこまで行ったが斜面一面にチングルマは見えるが「ひなざくら」は咲いていない。探せど探せど無い。一週間前に営林署の方が来た時は咲いていたという。冬の雪が少なく雪田が早くとけた為「ひなざくら」は、終ってしまったとの事であった。残念である。
斜面 一面のチングルマ
 大凹(おおくぼ)の水場まで来た。ロープウェイで一緒だった男性が西吾妻山に登って下山してきたところに出会う。「健脚ですね」思わず声を掛けた。台風4号が来る前に、今日中に大阪まで帰らなくてはとのこと。。。大変ですね
 水場の前にてキスミレに出会う。ベニバナイチゴの花も咲いていた。
 霧は相変わらずである。今日はここまでにして来た道を戻ることにした。花見物をゆっくりして、写真を撮ることに時間をかけたので、既に11時を回った。午前中だけの行動としたので引き返す。
大凹(おおくぼ)の水場 人形石
 人形石とかもしか展望、大凹の分岐に到着
 人形石へと向う。人形石に着く頃には雨が落ち始めた。晴れていれば360度のパノラマという地点なので、吹き上げてくる風が強く感じられた。写真を撮ってすぐに退散。
 6人グループの人に道を聞かれた。『花を見たいのですが…』と聞かれ大凹への入口を一緒に進むことにした。
 一人の方がすってんころり。。。あらら
 ここでも同じ方がいらっしゃった。『先に行ってください。』リーダーらしき人に促されて私達は進む…。あのおばあちゃん大丈夫かな
キスミレ ベニバナイチゴ
 コバイケイソウで楽しんだ湿原を通り、白山石楠花をもう一度見て、かもしか展望台、リフトへと下山した。
 3機あるリフトの内、2機目は止まっていた。私達が行くと係りの人が電話を掛けすぐに動き出した。今日はお客様が少ないのだろう。「これじゃあ〜人件費もでないねえ」なんてことも心配してしまいました。2機目のしゃくなげリフト・1機目のしらかばリフトは貸切です。私達だけのために動いています。なんとも贅沢
白山石楠花 ギンリョウソウ
 リフトは3機とも高い位置に設置されている。リフト真下の花には名札がついていて良く分る。花をよけて下草はきちんと刈り取られている。ヨツバヒヨドリ・ヤマハハコ・チドリソウ、まだ咲かないリンドウ、樹木にも名前が付いていた。
アルブ天元台  アルブ天元台レストランにてお昼にする。途中で買った弁当に、レストランの蕎麦と吾妻竹の子汁、最後にコーヒーを注文する。
 吾妻竹の子汁のおいしかった事、「ほっぺ」が落ちそうでした。近くの山で取れた「根曲がり竹」だそうだ。『もう竹の子の時期もおわりなんですよ』とウエイトレスさんの話
 食事が終って、ふっと外を見るとあの転んだおばあちゃんがリフトから降りて来た。よかった〜。
【吾妻山高層湿原は大変貴重な「地球の財産」です】と話を聞く。晴れた時にもう一度登りたい山です。

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