鳥取県西伯郡大山町   伯 耆 大 山  1,710.6m 
        (ほ う き  だ い せ ん)

     

平成 21年5月4日 (月)
天 気 時々 雷2回  
メンバー   のろのろ風風
  → 一般道  ⇒高速道  …歩き
  かんぽの宿皆生AM7:35→大山駐車場8:10
  駐車場発AM8:25…8:30 登り口(届)8:45…三合目9:34…1350m六合目非難小屋10:39
  10:55…七合目11:00…八合目11:50…九合目12:08…頂上小屋12:18…山頂(弥山)
  12:2013:05  

 山頂13:05…1500m地点13:36…六合目14:02 14:11……登り口15:30(談話)15:55
 …駐車場16:00
                                    
  駐車場発16:30太鼓の湯ラピスパ17:0018:00→米子IC⇒宍道湖SA(休)⇒出雲市
  斐川IC→出雲ホテルグリーンモーリス(泊)19:27

 ゴールデンウィークにこの地方の旅行が計画された。ならば大山に登ろうと案を出す。案を出したものの果たして登れるかちょっと心配になった。というのは、私達は標高差1,000mを超える山に登った事は無いのである。まして、大山は等高線がかなり密で、登る一方の山である。
大山町公式観光サイトが一週間ごとに山の情報を公開している。山の気温、残雪の状態、木々・花の状態が逐一報告されている。雪の山はまったく駄目な私達でも登れる確信がついた。
 大山(だいせん)、伯耆大山、伯耆富士、出雲富士と呼ばれるこの山に登ってみたいと思う気持ちは、ゆらぐことなく出発の日を迎えた。
  

米子自動車道よりの大山
「伯耆富士」と言われる程の
秀麗な姿
大山北壁 荒涼とした景色

 ”かんぽの宿皆生”の朝食時間は7時が一番早い。その時間に合わせて身支度を済ませて出発をする。登り口に近い駐車場に50台程止められるが、着くと数秒違いで満車になり止めることが出来ない。モンベル大山支店駐車場や隣の民宿の駐車場が空いている。”当たって砕けろ”の精神で聞くこと2件目にて止めさせてもらうことが出来た。
夏山登山口 いよいよ登山道へ 芽吹いたぶなの林の中

スミレ オオカメノキ イワカガミ 雪笹 カタバミの花のよう?

 右に阿弥陀堂が見える手前で登山ポストがある。記入して入山。
5月1日の登山情報では登山者が増えてきているとあったが、今日は数珠繋ぎ状態が発生している。5~6歳位の子も歩いている。心の中で<あっ!これなら私達でも大丈夫 ホッ!> 
 天気予報は曇り、午後からは40%の確立で雨とあった。【行ける所までで無理をしない】が、今日の約束であった。
眺望良好休憩所 「人」字に似ているぶな

 やっと一合目を過ぎた。歩き出しの30分がきつい。二合目、三合目と黙々と登る。汗が、タクタクと落ちる。この頃にはペース配分も出来て快調な歩きになった。四合目へと登るが暑い!既に汗をびっしょりかいている。私達だけかと思うと、皆も暑い暑いといいながら登っている。バンダナを巻く事にした。これでは夏山状態です。傾斜は一合目辺りから既にきつくなり、三号目で苦しく、四合目では胸を突くような土留めの階段を登る事になる。五合目に到着。この頃には樹幹越しに遠望がきくようになる。
タムシバ越しに遠望 ぶなの根が出ています

 五合目にて元谷からの行者コースと合流する。祠があるので手を合わせ今日の無事を願った。ひとしきり登ると展望のきく六合目になる。展望台からの大山の雄姿は素晴らしい。北面の荒涼とした景色は言葉を失う。切れ落ちた元谷への斜面と砂すべり、それが終わる頃から大山寺辺りの森、スキー場、大山町から皆生温泉、美保之関方面の弓ヶ浜と眺望は絶景である。
四合目から五合目 六合目非難小屋

大山の北面 尾根とヤマヤナギ
 六合目でゆっくり休憩した。さあ!出かけましょう!七合目を目指して!八合目からは比較的平坦地の木道です。後 少し登りましょう!
 残雪が登場しました。既に雪解けが進みシャーベット状です。気をつけて歩けば大丈夫です。ここからは蛇籠の階段、結構急斜面です。等高線も一番きついところである。振り返れば↓のような景色が後押しをしてくれていた。背後の景色でも徐々に高度を上げているのがわかる。
登山道をふさぐ残雪 蛇籠

1500m地点の眺望

 七合目に来ました。標柱の向こうに斜面を登って行く人達の赤や黄色の列が見える。「あれを登るの!」「よっしゃ!行こう!」自分に檄を飛ばして。。。その先には、台地上の八合目が待っている。
ダイセンヒョウタンボクが咲いていると大山町公式観光サイトで言っていた。。。探さなくては。。。ね
七合目 八合目~九合目へ

 七合目からの急登を一歩一歩登り、八号目に到着する。辺りは開けダイセンキャラボクが一面に広がりその先の遠望が目を奪う。ゆったりと見渡し堪能する。
 八合目になった途端に風が強い。先程までは汗をかいていたのが冷たく感じる。あわてて一枚羽織る。風をよけて木の陰で体調を整える。  
八合目よりの俯瞰 山頂への木道

 九合目へと向かう。ここは約8haに広がるキャラボク純林です。日本最大の群落という。国の天然記念物に指定され、鳥取県の木にも指定されている。
 大山頂上手前にソーラーパネルが乗った山頂小屋がある。帰りに寄る事にして山頂の弥山(みせん)へと向かう。傾斜のある木道も結構きつい。今までの急登に比べればなんとも無いと思えるのだが、いやはやである。 
山頂小屋 大山山頂の弥山へ

 大山主峰(弥山)は1,709m 東方に伸びて剣ヶ峰、天狗ヶ峰、槍ヶ峰、三鈷峰と屹立して美しい稜線を描いている。
 やっと、頂上に到着した。やったー!
 山頂はくつろぐ人達でいっぱいである。記念写真も順番で撮りました。達成感の顔は良い(^_^)でしたが、お見せできないのが残念です。
 この木道の広場は風が抜ける所、抜けない所があります。風の無い場所にて宿泊先で作ってもらったお弁当を食べました。
方位版 山頂

 方位版では四国の剣山が見えるとありましたが、今日は霞んでいて見えません。一昨年登った山を見たかった。下山に向けて出発をする。頂上小屋にてトイレを借りる。水洗トイレであった。通常何処の山小屋でも使用料を払うのだがここは無い。隣の人と思わず話してしまったがその方も『ほんとですね。』という。小さな売店で聞こうと思ったが忙しそうであるので止める。小屋の中は、風をよけて昼食をする人が沢山いた。記録を作成しながら資料をみて分かったことであるが、山頂小屋のソーラーはトイレ浄化の発電と知る。 
山頂の霧

 下山は登ってきた道を下る。急登だっただけに注意を払い下りよう。八合目で見たダイセンヒョウタンボクの写真を撮っていないので探すが見つけられない。登る時と下りる時の視線が違う。七合目に近いところで見つけてカメラに収めた。六合目までは、淡々と下りて。小休止をする。ここまでは、お天気には恵まれ曇り時々晴れでした。大山に霧がかかってきた。
ダイセンヒョウタンボク

 あの霧が下りてこないうちにと歩き出す。五合目からぶな林が始まる頃にポツ・ポツと雨が落ちてきた。雨支度をしているうちに大粒の雨が降る。この時期にしては変な雨である。と、雷が1回鳴る。おっと!そうだったのか~。前後で歩く子供達も合羽を着ている。2回目の雷が鳴った。今年初めての雷である。強くなりそうな気配は無い。登山口まで、ぱらぱら雨のお付き合いであった。
駐車場の車が横一列に白い線
佐蛇川にかかる大山寺橋からの大山

 山頂で写真を撮ってもらったご夫婦が阿弥陀堂入り口のベンチで休憩していた。しばらくの間、話しに花が咲く、四国の方であった。【弱足隊】と自称するがどうしてどうして、強い。私達の【ひよこ隊】と意気投合する。「お元気で」と分かれた。
 
 NHK実施「日本の名峰人気ランキング」第3位(富士山→槍ヶ岳→大山)の山に登れた喜びはひとしおである。
30数年前この地方に新婚旅行に訪れた。その場所をたどる旅行途中に登山が出来たことは大きな喜びであった。




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 山行記録 H21.5.2天橋立  H21.5.3鳥取砂丘  H21.5.5出雲大社 
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