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北海道入りした大きな目的は、大雪山の黒岳に登る事でした。HPやBlog、山オフ会を通じてこの山、黒岳の情報を得ていた。いつかチャンスがあったら登りたい!と、常日頃思っていた。高山植物が豊富な事、この山頂で残雪に映える”エゾツツジ”が見たかった。富良野岳、緑岳、赤岳といくつか候補があったが、まず最初に登るのは、黒岳と決めました。
ただ この時期は残雪があり、今年の雪の多さで雪渓が残っているのが難点でありました。この残雪に関する情報は、(株)りんゆう観光のHP ・ 層雲峡ビジターセンターのHPをチェックしながら山オフ会友人さんにもメールをさせて頂いたりして下調べをしました。
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7月2日に北海道入りした時は、少々雨にも遭ったのですが、利尻島、礼文島においても雨には降られなく、最高の天気に歩けました。心配なのは、大型台風8号が発生して、週末にかけて北海道に近づく様子であった。こんな事も有ろうとビジネスホテルを予約しておいた。当日午後16時キャンセルOKなので、こういう時は好都合である。 |
層雲峡ロープウエイ |
ロープウエイ車内から |
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エゾツツジを見るのなら7月10日が最適と予定していました。しかし 台風には敵いません。晴れマークが続く週前般に登りましょうと変更をする。
黒岳登山は、RW駐車場又は公共駐車場に車中泊して朝一で登山開始予定でした。ホテルは、キャンセルすること無く宿泊をした^^; 旭川駅前のビジネスホテルから1時間半で層雲峡に到着した。7/5道内移動の時、道路をちょっと下調べをし、この距離なら運転と登山は大丈夫という隊長に甘える。 |
黒岳駅 |
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ホテル朝一番の食事6時30分には10人程の山グル―プさんと同じであった。
快晴! 見事な青空、空気は清々しくホテルを出る時は、気温21.6℃。
層雲峡ロープウエイ駅の構内には、詳しい情報が掲示(→)してあります。RWを下車して、黒岳駅(↑)は五合目です。リフトに乗って、黒岳七合目は、12℃との掲示板です。残雪の場所や気温、風速、天気等そして花の情報がしっかり書かれている。最高!の天気 長袖のTシャツ1枚とブラウスで大丈夫です。 |
サムネイル標示 |
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リフト乗車中に見えた黒岳 |
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タバコが吸えないからと まずは一服 |
登山口 注意事項 |
七合目標柱 登り出したら暑い |
「2枚も着ていられない」と脱ぐ。
雪解け水にて手を洗う。冷たい!!
ここは、融水が小川になってました。 |
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水と戯れる |
融水の小川 |
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今日一番、大きい雪渓 |
山を守るレンジャーさんがスコップで作ってくれた道 |
実は、私達はアイゼンを履いた山登りの経験がありません。残雪の歩きは、月山、鳥海湖までの途中の道のり、石鎚山、伯耆大山等がありますが、冬山歩きは全くないのです。準備の為今回は4本アイゼンを購入しました。当日になると梅雨の気温が一転して、夏日への気温に上がり、雪はあるものの普通に歩けました。7合目から8合目までは5か所、8合目から9合目までは3ケ所だったと思います。大雪山レンジャーの方、3人が私達を追い越して行った。【参考:北海道地区アクティブレンジャーbiog】 |
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暑いし、登り一辺倒だし、息切れを起こす。平らな八合目で腰を下ろして休憩をする。やっと八合目に来ました。
白人系外人さんのカップルが数組前後して登っています。他の外人さんは隣国の方達で親子や数人の団体でありました。 |
北横岳への登りを彷彿させる登山道 |
八合目 |
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動物案内の標識 |
木角棒で作った階段状の登り、人の手が沢山入った登山道。この山は、石の多い登山道なので木の階段は目立ちました。
ショウジョウバカマはここの一輪だけ、それも薄紫色でした。酸性を帯びた土地の影響で紫の花を咲かせるそうです。 |
ショウジョウバカマ |
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木階段 |
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白人系のカップルさん。とっても軽装なので、ちょっと心配しました。ランニングTシャツにサンダル履きです。登山口の立札には、注意書きがありました。日本語で書かれてあり、あれを読まれたかどうかは計りかねます。体力がありどんどん登っていました。 |
木の階段を登り上げた所 |
先を行くカップルさん |
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九号目はまだかいな! なんて呟く。
有りました〜到着ですう。
ひゃぁ〜 暑い 暑い!
八合目から花が沢山目立ち始めた。更に足取りは遅くなる。撮っては確認、眺めては一息です。
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九合目 |
花の紹介標識 |
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ウコンウツギ 受粉前 |
受粉後 |
エゾノハクサンイチゲ |
キバナノコマノツメ |
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山の斜面を埋め尽くすウコンウツギは、黒岳の斜面が黄色に染められていると言っても過言ではありません。トンネルの道も通りました。よ〜く花の中を見ると、蜂や細かい虫たちが忙しなく蜜を吸っています。偶然知ったことですが、受粉前のウコンウツギと受粉後の花の違いが大きく分かります。 |
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霧がまいてきました |
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山頂まで後300mのところまで 登ってきた。
前後して登っていた外国人カップルさんに追い越された。 |
カップルさん |
花の標識 |
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7合目と八号目の大きな雪渓で追い越して行った黒岳・緑岳・赤岳のレンジャーの方が下りてきました。思わず「先程 お会いしてますね。この黒岳は、ずーっと登りなので結構 登り応えのある山ですね〜」と、思わず弱音を上げて話しかけた。
『後 3回位ジグザグすれば もう黒岳の山頂ですよ。』とおしゃって頂く。その後も話す。
レンジャーの方自身も黒岳が一番キツイ山であると言われました。『他の山は、距離はあるんですが、この山を登られたら 他は登れますよ。下りは石が多くて、疲れている足に優しくないので気を付けてください。』とも言われた。 |
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トカチフウロ |
チシマヒョウタンボク |
ミヤマクロユリ |
ハクサンチドリ |
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チシマノキンバイソウ |
イワヒゲ |
エゾヒメクワガタ |
ウズラバハクサンチドリ |
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エゾノツガザクラ |
ウコンウツギ |
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レンジャーさんは、3〜4回のジグザクと言っていたけど、5回・6回と数えても到着しない。8回目だったか・9回目だったか忘れましたが、突然前が開けた!! |
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登頂記念写真 |
腰を下ろして 一等席 |
ヤッター 山頂です! 登ったよ! 嬉しい!♪ 単純な言葉しか出てきません。
山頂から北鎮岳の【白鳥の雪形】もはっきり見える。登りたかった山に登れた事、この嬉しさは、もう言葉はいりません。
前後して登っていた人達が、集まっては山頂の標識で記念写真におさまります。私達も撮って頂きました。閑散としているように見えますが、沢山の人がいます。8〜9人のパーティもいます。皆 同じ言葉で喜びあう。 |
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山頂から北鎮岳の【白鳥の雪形】 |
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山頂でお弁当を食べる。
ちょっとすると霧がかかり始める。今見えていた白鳥の雪形が見えなくなる。
ビニールシートを敷いた脇の石に蕾を作っている高山植物!これはエゾツツジだよ!きっとそう(^^)
お弁当も食べたし、お世話になった方へ山頂からメールも打てたし、石室に向かう。
下り始めると、花の植生が違う事に気が付く。兎に角 綺麗です。 |
山頂から石室へ続く登山道 【隊長フォト】 |
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黒岳山頂から石室までの道(↑)で 咲いていた花 |
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マルバシモツケ |
エゾツツジ |
イワヒゲ |
コマクサ |
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イワブクロ |
イワウメ |
黒岳山頂に向く エゾツツジ |
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石室が眼下に一瞬見えた。その後は、霧が一気に巻いてホワイトアウト。。。。
数分待つが変わらない。
この道で会ったご夫婦に、石室辺りの花畑はこことは違うと教えてもらって喜んだのですが、霧があまりにも深くなって足元も見えない位です。
戻りました。 |
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石室がちょっと見えました。 |
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黒岳山頂の祠 手をあわせて下山 |
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黒岳頂上直下: マネキ岩(↑)と チシマノキンバイソウ・ウコンウツギ・カラマツソウの花の絨毯 【隊長フォト】 |
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私達の山登りのパターンはどこの山でもいえる事、登りは標準タイムの1.5倍で下山は、標準タイムどおりである。ここ黒岳も同じです。登りは、わっ!きれいと言ってはパチリ! この花は何かな?パチリ、休んで、お茶にしての繰り返しです。下山は、周りの景色に気を取られる事無く黙々と下山するか?なんかでしょう?ねっ。
八合目近く地点、登って来る時反対側から北横岳のアプローチに似ているといったポイントですが、すっかり霧に閉ざされてしっとりとした雰囲気です。 |
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朝 通った雪渓は融雪が更に進みました。
ガイドさんを伴った登山者は、ガイドさんがロープを腰につけてあげて、一人先方へ行かせて、またガイドさんが戻って、ロープをつけて歩くをしてました。ガイドさんという責任ある仕事上の行いなんでしょうね。
私達夫婦にも助言を下さりました。ありがとうございます。
雪道が終わる最後2mを尻セードをした私を、先に到着していた方が、『それもありね♪』と言う。隊長は、「単に、尻もちをついただけのことだ。」という^^; |
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霧も出た雪渓 向こう側に2人到着してます。 |
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黒岳森林パトロール事務所 |
リフトが今は。。。 |
五合目植物園に咲く エゾルリソウ |
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黒岳森林パトロール事務所に下山届けを済ませる。私達の後、どの位の人が登ったのかな? わあ〜驚くほどの人数です。朝は遠望出来たリフト下り口も霧で霞んでます。車中泊をして、RWの始業時間と同じにスタート出来たら石室まで余裕で行けたかも知れませんが、私達は充分満足した山歩きが出来ました。
良かった〜〜♪ 登れたよ!♪ 黒岳に!♪ |
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