秋田県にかほ市   鳥海山麓 獅子ケ鼻湿原 500~550m         



                                                 【鳥海マリモ群生地】
●獅子ケ鼻湿原
 ・霊峰鳥海山をシンボルとする国定公園内にあり、自然休養林に指定されている中島台レクリエーションの森。数百年にわたる巨木の森は、
  ブナの奇形木群がつくる生命の神秘空間。氷河期の「ムカシブナ」に類似した「鋸歯葉(ぎんしよう)ブナ」。清らかで豊富な湧水群「獅子ケ鼻湿原」
  や世界的に希有なコケ「鳥海マリモ」など、中島台の森はたくさんの不思議を秘めた大自然の博物館です。 【にかほ市観光ガイド パンフレットより】
 ・中島台レクリエーションの森から遊歩道を40分ほど歩くと、出つぼ(別名:熊の水のみ場)という湧水池に出ます。ここに湧き出る大量の水は、新山
  (鳥海山頂上)溶岩の末端から供給されています。この周辺の計4ヶ所から湧き出た水は、約26ヘクタールの湿原を形成しています。豊富な水量も
  さることながら、湧き水の周辺や川底には多種多様のコケ類が密生してます。特に、八ヶ岳にしかないハンデルソロイゴケ、鳥海山にしかない
  ヒラウロコゴケ、湿原にはないといわれるモエルギアジャポニカ、別名「鳥海まりも」といわれるムラサキヒシヤクゴケなどの希少種が確認されています。
  この湿原は天然記念物に指定されており、傷をつけたり採取する行為などは、厳しく処罰されるのでご注意ください。 【にかほ市観光協会案内より】
                                                                         【参考:東北森林管理局
平成24年10月 6日(土)     
 
  
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10/05 自宅発PM18:10→渋川伊香保IC⇒(関越道)通勤割引半額
    93.4km
⇒大和SP19:08 19:09⇒越後川口SA19:2219:50⇒
    通勤割引半額92.2km黒崎PA20:29  20:37⇒中条IC21:05→村上
    21:10⇒朝日まほろば→あつみ道の駅22;03→温海IC22:13⇒
    (日本海東北道)⇒鶴岡JC22:27⇒酒田みなとIC22:47→道の駅
    鳥海ふらっと23:00(寝)
 
                                  走行距離 379km
10/06 道の駅鳥海ふらっとAM6:30起床7:20→コンビニ7:40 7:46
     中島台レクリエーションの森 獅子ケ鼻湿原駐車場着8:05
 
 獅子ケ鼻湿原駐車場8:45…赤川吊り橋9:22…ブナ「燭台」9:36…
  …炭焼窯跡9:49 9:54…あがりこ大王9:5710:10…あがりこ大王
  分岐…出つぼ分岐…出つぼ10:32 10:38…木道修理10:53…水門
  11:02 11:05…鳥海マリモ群生地11:06 11:15…出つぼ分岐11:20
  11:23…赤川…水門11:44…導水路…湿原入口11:53…管理棟前
  12:00 12:13…広場12:1512:45
                    総延長5.08km  歩行数 12,609歩
   獅子ケ鼻湿原駐車場12:45→善神沼13:15→祓川P13:23
 竜ケ原湿原 祓川ヒュッテ13:23…祓川神社手前…ヒュッテ14:45
  祓川P14:45→善神沼入口14:52 15:00→獅子ケ鼻湿原P15:23
 →湯の台温泉 鶴泉荘15:4516:45→酒田市給油17:15 17:22→
 ホテルアルファワン酒田17:45
                            
 走行距離 110.7km
表示: ⇒高速・有料道   → 一般道   …歩き マップ

 毎年10月の三連休はいろいろがあって、ここ数年出かけたことが無かった。久し振りに紅葉見物の山と観光を計画する。
 ところが今年の猛暑は、紅葉の出足を遅くしてしまった。例年なら北東北のこの辺りは、紅葉が始まっている。紅葉が駄目でも季節が違えば、それなりの楽しみは有る筈と出かける。
 しかし、週末の天候がどんどん悪くなって、とうとう 6日の朝方には雨が降っている(泣)。 鳥海山は、私達を受け入れてくれないんだと悲しいがそう思える。今回で4回目の鳥海山入りであるが山麓めぐりをして、これにて卒業しようと思った。

8:45
 獅子ケ鼻湿原を歩き出す直前は弱い雨が降ったり止んだりしていた。合羽のズボンとスパッツを付ける。結局、歩いている間、3時間(5.08km)は、曇りで雨にはならなかった。

管理棟、入口 獅子ケ鼻湿原入口 
9:08
 にかほ市観光協会に、獅子ケ鼻湿原のガイドさんを頼んだ。今回で2度目であるが、樹齢300年のブナが点在する湿原の説明を聞きながら歩きたかった。3時間の依頼をする。
ガイドSさんの第一印象はとっても明朗な方とお見受けした。

標識 雨を受けるブナの木
9:22
 その通りの方でした。Sさんは、『一生懸命説明させて頂きますが落ちがあるかも知れないので、その時は、お許しを』なんておっしゃいましたが、とても真摯に説明をしてくれた。
 奇形ブナの事、ナラの木を始め他の木々、3本立つ木のいわれ、森の状態や成立ち、鳥海山の歴史等を、知る事が出来て良かった。
赤川への標識 赤川
9:36
 ブナの木の葉を手に取って、どうしてこのような形をしているのでしょう。。。?
 『それは、雨が降り出すと、葉は自ら雨を受ける為に葉を縮めるんです。』(
2段上・右写真)と話された。知らなかった~。

  「燭台」という名のブナ
9:43
 赤川を渡り、奇形ブナが見え出した頃、質問があった。
ええっ
と、たじろんだが、2回目なので何とか答えられた。
 諸説には3説有るという。その時には簡単に説明が有りました。『後でもう一度お話します。』 歩く疲れを感じさせず、
とんちジョーク早口、それに足も速い。と、立ち止まって暑くなった自分の服を脱いでいた。私達の足を止めさせずの配慮がしのばれて温かい心が伝わる。
   
 
 根がむき出しになった倒木ブナ  曲がってもなお上に伸びるブナ
9:48
 大の大人が二人、ブナと戯れています。
 可笑しい♪可笑しい♪
 これだけ賑やかだったら熊にも会わないでしょう。そうそうガイドさんは少人数でもマイクを付けています。これは、熊避けだそうです。
口を大きく広げたブナ ひゃー!食べられちゃう!
 9:49
 炭焼窯跡は、2基ありました。H22.7の時は知らなかった。
 周辺のブナを伐採して炭焼きをしていたのは、江戸末期から行われていたようである。この窯は昭和初期のものだそうだ。
  炭焼窯跡  バス2台で入った団体1班
     あがりこ大王
9:57



10:10
 
 【睦夫写真】  サムネイル表示:画像をクリック
してください。拡大します。↑ ↓
 
   全国の巨樹・巨木を厳選した「森の巨人たち100選」に(2000年4月)選ばれました。幹回りが日本一太い珍しい奇形ブナとして全国に知られています。珍しい形から「中島台レクリエーションの森」の森の主として呼ばれ、幹回りが7.62mあり樹齢は推定300年以上、樹高は25mと奇形ブナとしては日本一の大木。幹が途中から5本程度枝分かれしているのが特徴。「あがりこ大王」は、ブナの切り口がコブ状にもりあがっており「あがりこ」の呼び名は「芽が上がる」ことに由来します。
                                     【東北森林管理局HPより抜粋】
 
10:35
「あがりこ大王」から戻って分岐へ。出つぼに向かう。前回は行っていないので期待が膨らむ。
 
 三つ又の木 出つぼへの分岐  サムネイル表示出つぼ
   Sさんは出つぼに向かった下りの登山道で笛を2回吹いた。熊避けの配慮であった。「安全第一なんです。」と言う。
 
出つぼ=(別名:熊の水のみ場)という湧水池
 出つぼは続けて二ケ所あるようだが、今年は水が少ないので涸れていた。
   
 
ほうの実  大岩を抱くブナ 
10:53
 
 出つぼから分岐までの間14分位が登山道らしい場所が続いた。岩を抱く大きなブナ、足元の石には苔が密生している。 分岐へ出る頃にカンカンという音に気が付く。近くになった。なんと木道を修理していてくださっていた。ご苦労様です。
   獅子に似ている?  木道の修理
    出会った花
 
  タムラソウ   アオハダ  リンドウ  ツクバネソウ
 11:03

 東北電力管理道路に出る。導水路にそって歩くと水門があった。伏流水が集結している。澄んだ いかにも冷たそうな水は、滔々と流れ水門へと。これ程の量の水を見ると怖い。柵があっても吸い込まれてしまいそうで足がすくむ。ガイドSさんは、私と同じような事をいう方にお会いしているという。
 他の登山者が、声掛けをし質問というか『水が少ないですね~』と。
   水  門  
 
   
鳥海マリモ: ハンデルソロイゴケと鳥海山にしかないヒラウロコゴケが絡み合って球体状になったものが
俗称として「鳥海マリモ」と呼ばれています。内部に古いからだの遺骸として残しながら
                       表層が成長をつづけた結果が球状となったといわれています。【標識の文面】
                     
 
11:06


11:15
 水門までの道のりは初めて歩いた。深山の森を歩き感動の道であった。
  出つぼを見学し、鳥海マリモを見学して一周したことになる。先程の分岐に戻った。
  標識 伏流水 出つぼへの分岐へ戻った
11:53
 ブナの根元にはオオカメノキが沢山あった。ブナが呼び寄せる木と言われた。
 CO2 のブナの森林生態系における動きを専門的用語で教えてくださったが、メモった紙が自宅に戻った今、何処にも見当たらない。「ブナ林のフラックス観測値」ともおっしゃたように思えるが分からない。
  天女の羽衣? 獅子ケ鼻湿原入口
12:15
 やはり、この【不思議に出会う森】にはもう一度行かないと駄目のようだ。
 赤川にかかる吊り橋まで来ると、沢山の団体さんが入山してきた。これでは進めないと、右に進み赤川の導水路脇を歩き湿原入口に到着した。
   広場から管理棟 コンビニ弁当と自宅のきゅうり 
   お約束のガイド時間ぎりぎりです。Sさんは、午後もガイドをするそうです。早めに昼食を取らないと休憩時間が無くなるのに、お支払いの事務手続きをしている間中も案内をしてくださった。ありがとうございました。良い出会いが出来て良かった。ガイドSさんには、また お願いしたいです。
 獅子ケ鼻湿原を出て管理棟前の広場で昼食をとる。湿原の中は飲食はとれません。特に食事は駄目です。食糧の匂いや残り物で、熊を誘導してしまうからです。
 昼食後、ガイドSさんは、竜ケ原湿原へ行く私達を車の所まで見送ってくれた。


 車にて移動


竜 ケ 原 湿 原  鳥海山矢島口の起点       地図  
13:23

サムネイル表示:
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祓川駐車場  湿原への入り口 ヒュッテまでの道
   祓川ヒュッテから祓川神社→右回りで一周の予定である。
 
ところが下調べをしたにも関わらず展望台が工事中の為、一周出来なかった。 
 
   工事中の看板 工事中の看板
 祓川ヒュッテ
 13:58
     
  サムネイル表示  鳥海山 村上浅吉翁忍んでのレリーフ  赤滝に行ってきた団体さん 
    祓川ヒュッテの目前に広がる木道を歩く。 ここは紅葉が始まっていた。”良し!♪”としましょう。 鳥海山の秀麗な姿を見たので、これも”良し!♪”です。
 祓川から鳥海山頂までは、4時間30分かかるそうだ。明日登山をする人達がヒュッテに入っていった。
 
 
  ヒュッテへ戻る木道 
 14:10     
 

   車にて移動 
 

 14:52
 
   竜ケ原湿原に近い、善神沼(ぜんじんぬま)の秋の気配を少し感じながら見学する。車道より15m程下った所にある。逆さ鳥海山が映る沼ですが、この沼の入口を見学しただけで戻った。途中で湯の田温泉に立ち寄って、宿泊地の酒田市まで行かなくてはならない。国道58号に出るまでは舗装してあるものの狭い。陽のあるうちに林道を抜けたかった。   

鳥海山に見放されたなんて冒頭に話しましたが、チャンスがあったらもう一度行きたい。
ブナの紅葉が美しい鶴間池も、今回は諦めたので見たい。
雪解けが始まった鳥海山に咲く、ハクサンイチゲやチングルマ、そして、ニッコウキスゲ
沢山の花々に出会ってみたい。
その時は、鳥海山よろしくお願い致します
(^^)
今日の一日を。。。。ありがとう。。。

   上のページへ  24.10. 7 五色沼探勝路 24.10.8大内宿
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