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今年の夏は、八方尾根に行く計画をした。過去には3回登っているがHPの記録が無い前の事で、この辺であのアルプス展望と可愛い花に遇いたかった。もう一つは孫を連れて行きたいと思った。孫が体験したことの無い2,000m級の山、全コース高山植物が咲き3,000m級の山の大展望、アプローチがロープウエイとリフトを乗り継ぎ、登山する楽しさ、スキーもあっという間に上達した孫に夏場の大スキー場を見せてあげたい。5年生の孫のみを連れて行く事になる。
出発前日、チケット売り場にてゴンドラ乗車券を一割引で購入した。「アイスクリーム1ヶ買えるから得かもね。」と節約である。
次から次へと山仲間が出かけて花の情報が分かりとても参考になった。当日のお天気が曇り時々晴れが気になる。 |
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早朝に孫を迎えに行く、寝間着姿の孫を乗せて一路白馬へ。寝ている間に距離を稼ぎ車中の時間を少なくしてあげたかった。真田町近辺で目覚めコンビニの駐車場で朝食、着替えをする。 |
八方ゴンドラリフト |
鎌池で下車、2番目グラートクワッドリフトへ |
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八方駅前の駐車場は満車で、下のホテル脇有料駐車場に止める。仕度は前もって車内でしたのでゴンドラ駅に向かう。待つ人はいないので直ぐに乗れた。金曜日が良かったのだろうか? ちょっと途惑ったのは、昨日買ったチケットを窓口でもう一度交換しなくてはならなかったことである。 |
アルペンクワッドリフト鎌池〜八方池山荘 |
歩き出す孫 |
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足に触れるそうに咲くリフト下に続くお花たち <フォト:隊長> |
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八方池山荘 標高1,830mからは左手のコースを選択する。晴れていれば白馬三山の大展望を見ながらだが、ガスっていて何にも見えません。しきりに孫に説明する。
それにしても暑い! 汗! ダクダクで登る。谷間から風が吹き上げてくれれば涼しいのに無風である。すれ違った登山者が『太陽が出ていなくて今日はいいんだよ。太陽にジリジリ照らされたらこの尾根は、たまったもんじゃあ無いよ。』 聞きながら ”ごもっともです”と頷いてしまった。 |
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孫はコンパクトテジカメで花の写真を撮り始めた。高山の花にとても興味を持ちデジカメ一台は終始手放さなかった。『この花は何?これは?』質問の嵐で熱の入れようが半端でなかった。『【花の図鑑】が出来るよ。夏休みの宿題の自由研究になるね〜。』と目を輝かせていた。 |
クモマミミナクサを撮る |
ハクサンシャジンを撮る |
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『どのように撮ったらいいの?』と何度も聞かれた。写真好きな私がそこにいるようで微笑んでしまった。
ミミナクサの覚え方を教えて、「シャジンには多種あって白花がきっとあるよ。きっと!ネ。」と説明を付け加える。分岐になった。木道は帰路にして石神井ケルン側を登る。 |
登山道の修復工事中 お疲れ様です。 |
木道は左側通行 |
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八方尾根は、H10.8.8に登ったのが最後である。第2ケルンの所にトイレが設置されいた。当時は無かった。随分便利になり観光地化されているというか老若男女が登れるよう気遣いがある。トイレ休憩をしているとトンボを捕まえた孫、写真を撮って離してあげた。そういえば【トンボの軍団】というに等しい程飛んでいた。 |
トンボを捕まえた |
じぃ〜じとピース |
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八方池までに 見た花 |
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クルマユリ |
ハクサンシャジン |
ハッポウワレモコウ |
ハッポウタカネセンブリ |
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オトギリソウ |
キンコウカ ・タカネナデシコ |
ミヤマママコナ |
ウメバチソウ |
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ハッポウウスユキソウ |
マツムシソウ・ネバリノギラン |
オオバギボウシ |
ヤナギラン |
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八 方 池 |
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<フォト:隊長> |
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標示板があるが山は見えない^^; |
ガスっていた池と雪渓が見える |
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唐松岳に向かうパーティ |
唐松岳・八方池、分岐標識 |
八方池 |
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予定した時間を大きくオーバーして 八方池に到着した。八方池が見下ろせる場所にてお弁当にする。唐松岳に登るパーティを目前におにぎりを食べる。これから2時間半の登山 頑張って!
お弁当を食べ終えて、私と孫は左巻きで池を散策することにする。「一周30分位だね。」と、休憩している隊長を残して歩き出す。
ところが、池の周りの植物に目が止まり歩が進みません。なんとクガイソウの群落を見ていると一瞬晴れたんですよ。青空が見えてその瞬間に3,000mの山並みが見えて孫と二人で興奮!というか私が興奮!していました。 |
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八方池のまわりで見た花 |
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クガイソウの群落 |
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チングルマが咲いていました |
チングルマの穂 |
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マツムシソウ |
ミヤマシシウド?
せり科は良くわからない |
ハナニガナ
キバナノカワラマツバ |
イワイチョウ |
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ショウジョウバカマ |
ミヤマアズマギク |
オオヤマソバ |
白花ハクサンシャジン |
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シモツケソウ |
※まさに百花繚乱一つの花を撮るのは困難 |
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池をほぼ一周して、手を振る隊長と合流直前に白花ハクサンシャジンを見つけた。
孫:ばぁ〜ば!あったよ!あったよ!
私:ほんと!ほんと!良く見つけたね〜!!
超♪嬉しい瞬間でした。 |
八方ケルン |
尾根を撮る |
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八方の尾根を眺めながら孫と今までに登った赤城山・庚申山・沼原湿原・未踏の那須岳を思い出す。「今までの山とは違うでしょう?」『うん!♪』八方尾根は、大きく違うので驚きの目を向けていた。
この春、学校の遠足で尾瀬ヶ原へ行って来たそうである。孫が【尾瀬の山バージョン】と言うのには私達は驚きました。尾瀬は山で無いのかい?
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登山者の行列 |
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八方池から第2ケルンまでに 見た花 |
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自宅から持参した花図鑑【八方尾根 花の旅】一冊を休憩の後、孫のリュックにしまい込むと |
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孫:ええ〜重いよ。
私:何を言う貴方の体力は半端で無いよ!これ位大丈夫、大丈夫!(^^)
孫:この花の名前は!?
又リュックから出して
私:この花の名前は……
孫:やった=! ばぁば持ってね(^^)
私:やられた〜(ーー゛)
下山するまで持ってくれた優しい孫ちゃんです。 |
雪渓 |
雪渓を見ながらじぃ〜じの説明 |
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第2ケルンから八方池山荘までに 見た花 |
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←ここ八方では「雪割草」という。
リフト乗り場で花パンフレットを売っていた係りの人に聞いて知る。ハクサンコザクラ等から比べると花が小さいそうだ。 |
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ニッコウキスゲとワタスゲ |
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イワショウブ |
ハクサンチドリ |
オヤマボクチ |
キジムシロ |
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ムシトリスミレ |
ミヤマダイモンジソウ |
ミヤマコゴメクサ |
タテヤマウツボクサ |
※花の記録に記載できなかった花 : イブキジャコウソウ・イワカガミ・オオコメツツジ・オヤマリンドウ・タカネシュロソウ・ノアザミ・ハクサンタイゲキ・ワレモコウ・ミヤマアキノキリンソウ・コバイケイソウ・ヤマハハコ・ヤマホタルブクロ(赤・白)・ヨツバシオガマ
※八方尾根に咲く固有種:八方尾根には通常の山岳で見られる高山植物の数よりはるかに多い347種の高山植物が自生している。その中にハッポウと名のつく固有種がある。(パンフレットより)
その代表される4種類を見た!ラッキーであったv(^^)v
ハッポウタカネセンブリ・ハッポウワレモコウ・ハッポウウスユキソウ・ハッポウアザミ |
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眼下に八方池山荘 |
ハッポウアザミ越しに 隊長と孫 |
リフトから白馬の町 |
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孫は、クイクイ登っては休んで待っている感じです。終始前を登り体力は私達を上まったのは如実の結果でした。後方から「ロープ寄りでなく内側を、あ・る・き・なさい〜!」と声をかけるばぁ〜ば、
孫に山の素晴らしさを教えようと努力していますが、既に体力負けが勃発して、これからの山はどうしたもんでしょう。大きな課題になりました。 |
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鎌池湿原から白馬三山 |
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夕方の光線になり白馬三山が突然!眺められた。「ばぁば 綺麗だよ♪」瞬間の美しい景色にも目を向ける孫です。 |
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予定した日帰り温泉は玄関に張り紙がある。長期休業中でコマッタ!、スマホで検索したり道の駅中条で聞いたりして、長野市松代温泉の国民宿舎松代荘で日帰り温泉にて汗を流す。黄金色の源泉100%かけ流し、とっても良い温泉でした。『ばぁ〜ば、泊まっていこうよぉ〜。』という喜びまで達して楽しかったようです。
帰路の車では、あっという間に寝てしまった。これで車中の時間が短縮できる。歯磨きしないで困ったな〜虫歯が無い子なのに。。。、何時も温泉セットには歯ブラシがあるのに。。。今回は整理して家に置いてきた。こんな時に限ってね。
今日は、孫以上に私達が、数倍も数十倍も楽しかった一日でした。 |
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