山形県出羽三山の月山に登っている時に、伊吹山の花をもう一度見ようかと話す。ならばシモツケソウの絨毯が見たい。1回目は、H20.7.19この時は3部咲きでした。その後の情報だと7月末から8月の第一週とあった。ならば、今しか無い。
ただ、台風6号の被害で伊吹山ドライブウェイは、通行止が7月25日から2週間続いていた。復旧作業が終わり8月6日午前8時開通とHPにある。伊吹山ドライブウェイに電話確認をする。間違いなく通れるとの話。
さぁ~!行きましょう。 西へ西へと走って伊吹山へ向かう。
|
|
|
|
料金所に向かうR365号から右に入ると沢山の行列でした。左、片側道路を3列に並ぶよう指導されて待つ。料金所まで数分ですが、約15分待つ。8時前に料金場は開いたようだ。うちわのサービスを受ける。 |
|
クガイソウ
コオニユリ
アザミ
ルリトラノオとシモツケソウ
画面にマウスをあて、クリックすると
拡大します。
↑サムネイル表示↓ |
伊吹山ドライブウェイ料金場① |
料金所で頂いた「うちわ」 |
山頂駐車場に向かうまでに伊吹山が見える。今日は晴天、山頂は霧がかかったりしているが素晴らしい天気である。山頂駐車場には、1/3程、車が止まっている。観光バスが6~7台止まっていた。バスから下車する人達、直ぐに山頂に向かう行列が去ってから歩き始めることにした。「恋人の聖地」越しに見える琵琶湖方面と街並み・山並みが美しい。 |
|
|
|
AM 8:55 西遊歩道から登り始めた。シモツケソウ。。。あんまり咲いてないね。今年は開花が遅く、どうやら5部咲である。遊歩道の両側は花が沢山咲いている。帰路は通らないので、見た花を全てカメラにおさめる。 |
西遊歩道入口② |
ノリウツギ |
|
西遊歩道の花の葉が妙に虫に食われている。
と! 人差し指程の黒い幼虫が沢山いる。しかも斑が入り、色のある線が入っている。目についたら花を撮ろうとすると幼虫が見える。←個人的に好きではありません。好き&嫌い!で言えば「嫌い!」です。遊歩道に敷いてある玉砂利の上をモコモコと這っています。はや足!快速!通り過ぎる。
あの幼虫は?なんの蝶になる? ネットで調べてみた。幼虫画像を片目つぶって見る。アサギマダラ・クロアゲハ・アゲハ等、同じ幼虫が発見できない。もうわすれよう^^; |
西遊歩道からの展望 |
|
|
|
|
|
クサフジ |
オオバギボウシ |
イブキトラノオ |
メタカラコウ ↑サムネイル表示 |
|
|
|
|
クルマバナ |
シモツケ |
ベンケイ系 |
ミツバフウロ |
|
|
|
AM 9:09 青空に抜けて見えるシモツケソウやクガイソウ・ルリトラノオ・シシウドが一層綺麗です。膝下の花たちも”咲いているのよ。見て♪見て♪”と言っているようです。 |
|
イワアカバナ
イブキフウロ
花弁の外周が切れ込んで
いるのが特徴
キオン
キンバイソウ |
西遊歩道より駐車場 |
西遊歩道途中の左斜面 |
|
|
AM 9:28 花を撮って確認して、名前を調べて、とにかくゆっくりですが、山頂に続く丘が見えてきた。シモツケソウ越しに沢山の登山者が行きかう。
この辺りで確かキンバイソウを見て感動したんだ。
と思った矢先に、確認出来た。 |
シモツケソウと登山者 |
|
|
琵琶湖展望③ |
|
|
AM 9:32 琵琶湖の展望所へ出た。ガスっていて全く見えません。誰からともなく、『5分待てば、晴れるから…。』と聞こえる。涼しくてとても気持ちよい。今日も暑いです。 そうこうしていると、見事に眼下に琵琶湖が見えてきた。前回は濃霧で見ていない。雲といい素晴らしい眺望です。
|
ここだけの石ころ道 |
|
|
山頂手前の花の群れ |
|
|
|
|
サムネイル表示 |
ワレモコウ |
ワカラナデシコ |
ウツボグサ |
イブキジャコウソウ(固有種) |
|
|
|
|
|
メタカラコウとクガイソウ
サムネイル表示
ミミナグサ
ダイコンソウ
コオゾリナ |
日本七高山霊場 伊吹山寺 ④ |
大和武尊像 |
茶 店 |
|
|
|
AM9:49 山頂に到着した。広い山頂に人・人です。茶店もあってここは本当に山の上なんでしょうか?食事、ソフトクリーム、土産物、なんでもあります。とりあえず伊吹山寺を詣でる。大和武尊の前で記念写真を撮りましょう。勿論、順番です。 |
表示板 |
南弥勒堂と大和武尊石像 |
|
サムネイル表示 |
朝食が早かったので、昼には少し早いけれど、お弁当にした。今回は、琵琶湖を眺めながら弁当を食べる。座ったら霧で見えない。霧も御馳走の一つと思えばまた風情があっていいでしょう。
AM10:45 東遊歩道に向かって下山を始める。 |
サムネイル表示
|
東遊歩道へ下山⑤ |
霧にむせぶ シモツケソウ |
|
|
|
前回登った時と、今日の様子を対比させてみるが、あまり変わらない景色です。花付きがまったく同じなんですね。
このように美しいのに、いまいち感動が薄い、人の心って我儘なものです。 |
東遊歩道、歩く |
山頂方面を振り返って |
【伊吹山の高山植物】
伊吹山の位置は日本のほぼ中央部にあたり、北方系植物が南下してきたり、日本海側分布の植物も生育しています。さらに典型的な石灰岩地帯と言う事や冬季寒冷な季節風の影響を受けて、好石灰植物や美しいお花畑が見られたり、古い山なので独自に進化した固有種が存在しています。<パンフレットより> |
|
|
山頂から東遊歩道 小山を下って振り返る |
|
|
|
AM 11:40 身丈程の笹や木々の道を抜けると駐車場が目に飛び込む。満車状態だ。東遊歩道終点に着きました。一周して下山して来たことになります。 |
|
|
山頂駐車場 |
東遊歩道⑥入・下山口 標識 |
シシウド |
|
|
|
|
分岐のここから中央遊歩道が山頂まで続く、20分と案内がある。階段を登り山頂へ向かう。途中の展望台では、雲が多少あるものの大展望が開けている。 |
|
中央遊歩道⑦ |
展望所 |
ヒヨクソウ |
|
|
|
|
AM 11:50 中央遊歩道コースを半分まで登った。しかし、途中で引き返した。
景色が同じだし、下山してくる観光バスの団体が沢山、行列が切れることが無い。もう いいや~! なんて具合でした。 |
|
滋賀県境石柱⑧ |
中央遊歩道下山 |
アジサイ |
|
|
|
AM 11:58 団体は、西遊歩道から中央遊歩道へ降りるコースなんですね。散策時間は2時間だという声が聞こえてきた。
駐車場に到着です。自販機の水を買って飲む¥200、高いけど美味しいわぁ~♪ かき氷も売店で買う。やはり、冷たくて美味しい。 |
|
山頂駐車場⑨ |
ホタルブクロ |
花の山・日本百名山、再チャレンジの伊吹山を堪能した半日でした。 |
|
【深田久弥 「日本百名山」より一部抜粋】
私は山の混雑は大嫌いだから、4月中旬の一日を選んだ。晴天に恵まれて、誰もいない山腹を一人登って行くと、草枯れの間の向こうに
もうタンポポや草ボケや紫ケマンの色どりが美しかった。しかし、私は薬草採りではないから、草花の詮索よりも登るに従いひらけてくる眺望に心を
奪われた。
真南に大きな頭をもたげているのは霊仙山、その奥に連なっているのは鈴鹿の山々である。眼下の近江の平野は菜の花の盛りで、モザイクの
ように青の中に貼られた黄色は、眼が染まるばかり鮮やかであった。琵琶湖には春霞が棚引いて、その向こうにボウとかすんで見えるのは
比叡比良の峰。比良はまだ雪の斑(ふ)を置いていた。 |