栃木県 小田代湖小田代ヶ原 1,440m ・ 戦場ヶ原 1,390m


●小田代ガ原の広さは戦場ガ原の約4分の1。湯川の西側に広がる周囲2キロの草原で、ミズナラの林に囲まれている。
  草原には、ウマノアシガタ(6~7月)、ホザキシモツケ(7~8月)、ニッコウアザミ(7~8月)の群落があり、初夏から夏にかけて花を
 見られる。小田代ガ原は秋も味わい深い。特に、ミズナラの黄葉や、草原の草紅葉は絶品である。そして話題沸騰なのが、「小田代ガ
 原の貴婦人」と呼ばれる1本のシラカンバの木。シャッターチャンスを狙う人々で後が絶えない。
 小田代ガ原へは、赤沼か竜頭ノ滝バス停から20分かけてしゃくなげ橋まで歩き、往復6キロのハイキングコースに入る。4月末~
 11月はハイブリッドバス(赤沼~千手ガ浜間)が、しゃくなげ橋、小田代ガ原を経由する。【(社)日光観光協会より】

●戦場ガ原の名前は、ここが神話の世界に登場する「戦場」だったことに由来する。「戦場ガ原神戦譚-しんせんたん-」と呼ばれる物語に
 ある。標高1400メートルの高地に広がる400ヘクタールの湿原である。周囲は東の男体山をはじめ、太郎山、山王帽子山、三岳など
 に囲まれ、中禅寺湖のほうから湯元へ抜ける国道120号が貫通している。
 2万年前の戦場ガ原は、日光火山群の噴火でせき止められた湖だったといわれる。しかし、乾燥化や土砂の流入、さらには男体山の
 噴火による軽石流が流れ込んで、いまの湿原の姿に変わっていったという。
                                                   タイトル写真:小田代ケ原全景 
平成23年10月29日(土) 
 自宅発AM6:15→渋川伊香保IC⇒沼田IC→コンビニ昼食調達→
 鎌田7:18→金精峠→赤沼駐車場入口8:00着 駐車8:15

 低公害バス赤沼車庫9:03→小田代ケ原停留所9:13



緑線=低公害バス 赤線=往路  青線=復路

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  小田代ヶ原9:14 9:30…弓張峠9:45…小田代ヶ原T字路9:56
 …湖へ9:59 10:15…小田代原・戦場ヶ原T字路10:17…湯滝・
 しゃくなげ橋T字路
10:38…泉門池10:5711:27

 …湯滝・赤沼・小田代ヶ原T字路…青木橋11:45…(自然研究路)…
 戦場ヶ原谷地坊主
11:51…赤沼・竜頭滝・小田代T字路12:26…赤沼
 車庫前…赤沼駐車場
12:40      
                   本日歩行距離  6.4km
                    
 
 赤沼駐車場12:52→竜頭の滝12:58 13:05→中禅寺湖立木観音前
 13:17 13:34→レストランメープル13:4014:15→いろは坂→清滝前 
 細谷大谷橋14:46→122号→足尾→梨木温泉→353号→
 北橘温泉ばんどうの湯17:00夕食19:45→自宅19:55
                   一日の走行距離  192km              
表示:   ⇒高速道  → 一般道   …歩き マップ


 今週末はそろそろ山でも歩こうと計画したが、思うようにならないのが常である。隊長に体調(?)の変化が現われて少し、大人しくしていなくては、ならないかな?と言う一週間であった。ならば、市内の総合公園を散歩しようと話す。
 マスメディアは小田代ケ原の「湖」 出現を報じていた。ネット友達からも見学してきた報告があり、行ってみたいと思っていたのは事実である。隊長の体は、ごくごく普通にしていれば良いようで「歩こう!」となって、小田代ヶ原と戦場ヶ原が決まった。


7:24
    自宅の朝は気温6℃、尾瀬鎌田では3℃、金精峠では0℃になった。冬が着実に忍び寄っている。走る車の中から見た菅沼は一部が凍っているように見えた。
 金精峠を抜けた展望台からは真っ青な空と、静かな景色が眼に飛び込んだ。男体山・戦場ヶ原は朝靄が晴れたばかりである。戦場ヶ原では霧氷が融けだして光をうけて、ズミがキラキラと輝いていた。赤沼駐車場前に行列が出来ていた。満車である。ちょっと遅かったかなぁ~と、反省!
展望台から男体山 赤沼車庫前 案内板
8:25     未明から早朝の写真を撮る人が帰るようで、駐車場は、約15分行列をしただけであった。
 
 
目の前で、低公害バスが出発して行った。次は30分後である。歩き出したい気持ちとバスに乗っても変わらない時間のジレンマにさいなまれる。9時5分の低公害バスに乗る。
  
   低公害バス
 
9:12
     小田代ヶ原が近くなった。途端!車窓から見えた景色にびっくりです。この季節は当然草紅葉に覆われているはずが。。。。わぁ~!と、言ったまま!棒立ち、車内のほとんどの人が歓声をあげた。
 現在 この湖は深さ1~1.5m 広さ2ヘクタールとの話。
樹齢数十年の白樺「貴婦人」も健在で、湖に映る清楚な姿も、直立する姿も、何れも美しい。


←サムネイル表示: 画面にマウスをあて、クリックすると拡大します。  
   小田代湖  貴婦人

 湖になった 小田代ヶ原 貴婦人  
   【下野新聞H23.9.6記事より】
 奥日光・小田代ケ原では、台風12号の雨による影響で湖が姿をみせた。湖は2007年9月以来、4年ぶりの出現。同所は、激しい大雨によって水が低地にたまり「小田代湖」と呼ばれる湖ができる。日光自然博物館によると、3日に幅約200メートル、奥行き約150メートルの湖を発見。同時期に現れた前回の記録では、10月中旬まで水が残っていたという。
 【各観光協会関係の話】
 本来なら今頃の時期は小田代ヶ原や戦場ヶ原で草紅葉が楽しめる頃ですが、今回は前回確認された時よりも水量が多く、状況によってはこのまま冬まで水が残り凍結する可能性もありそうです。もしかしたら今年の冬は小田代ヶ原で氷結した湖を見る事が出来るかも知れません。

9:45
   
  小田代ヶ原を一周する木道を左回りの予定が、一部、湖に沈んでしまい通行止めになっていた。水に浮かんでいるようにも見える。湖水に落ちた人の話も後から聞いた。
 

 戦場ヶ原に向かうには、車道に出て弓張峠に進み、林道を進む、カサカサと落ち葉を踏みしめながら歩く。いいなぁ~。
 
倒木の上に苔 弓張峠
   本来の木道に戻った。
 やはり、こちら側から湖を、もう一度見たいので戻る。
水面に映る男体山・大真名子山のつらなりが綺麗です。余分な説明はいらない。
  湖へと向かう木道  通行止めのロープ  
9:59
~10:15
 
  
  太郎山  小真名子山・大真名子山 男体山  
10:38
 名残おしいが、小田代湖と別れて戦場ヶ原へ向かう。
 行きかう人は沢山います。皆すれ違うと挨拶をする。ここは国立公園の中とあって年齢層が厚い。小さな子もいれば、赤ちゃんを背負った父親、祖父母とおぼしき人、外国人のグループにも3組あった。
 やはり、いま時なのは、「山ガール」と名付けられた女性達である。見た目にも綺麗な登山用のグッズを身にまとって華やかです。
  唐松林  湯滝・しゃくなげ橋T字路
 
   紅葉のにぎやかさは終わって唐松のみの存在感が美しい。葉が散って木道を埋めつくし風情がある。小田代ケ原を取り巻く、鹿よけゲートを通る。園内に熊が現れた掲示板があった。
 湯滝方面のT字路を、泉門池(いずみやどいけ)に向かう。泉門池の水量も多いと、後続の人が話していた。

 湯滝・しゃくなげ橋T字路 鹿よけ防護柵
10:57

11:27
 小学校の団体が立ち去った。ベンチや丸太の椅子があるので、ここで昼食をとる。
   夏でもいるマガモの案内板 泉門池  サムネイル表示 泉門池のベンチ
 「原」全体に水が多く溜まっているのが分かる。木道がびちゃびちゃしている。これは高低差のある小田代から流れてきているのだろうと予測される。
 笹の道になった。低公害バスの中の案内で、ここの笹は斑入りと言っていた。
びちゃびちゃの木道 豆笹の木道
11:45  青木橋近くに、真っ赤なナナカマドの実を発見した。他に最盛期の植物が見当たらなく、とても新鮮に見えた。

 ナナカマドの実 サムネイル表示 青木橋 幅の広い木道
11:51
  青木橋の下は、音も無くたおやかに流れる湯川。
 ちょっと歩くと不思議な現象を見る。丸い物がぼこぼこと川の中にある。これは不思議、今までの景観美とは違った生物のさまを目の当りにする。
【説明版より】 川の中をよく見ると、丸くもり上がった草の株が見られます。スゲの仲間が株をつくっているもので「谷地坊主」とよばれています。これは水位が変動するところにできるもので、体が水につからないようにしているのです。
  谷地坊主 説明版  湯川に点在する谷地坊主
11:55
  代表的な戦場ヶ原の風景(←左写真)草紅葉の向こうに、どっしりと座る男体山。
 すると、倒木のオブジェが現れた。通行人がさわるので木には艶が出て光っている。
  サムネイル表示 戦場ヶ原 サムネイル表示 倒木
12:45



 すたすたと歩く、あっという間に予定コースは終わり、赤沼の駐車場が見えた。車の音が聞こえるとげんなりする。赤沼車庫にて、係りの人と少しおしゃべりをさせてもらった。
   センサー  赤沼 赤沼駐車場

16:35
 その後、竜頭滝、中禅寺湖畔立木観音前をぶらぶらして、レストランにてケーキセットで休憩をした。写真の好きなご主人が経営するお店で、奥日光の素晴らしさを紹介してあった。
 榛名山に沈む夕日が見たいという私の願いを聞いてくれた隊長は、このポジションに寄り道をしてくれた。
 日帰り温泉は地元に帰ってからにした。近すぎて立ち寄ったことの無い温泉「ばんどうの湯」は、素晴らしい湯であった。眺めも抜群です。
   榛名山に沈む夕日
   
 健康を維持する為に歩く、健康増進の為に歩く。山が好きだから登る、歩く。どんな理由があるにせよ大自然の懐に抱かれての一時は、何ものにも代え難い。<趣味が山歩きだから>と言われればそれまでである。健康な体を持ち合わせてこそ出来る【歩く】。 この体と、心をずっと持ち続けたいと思う。
 近場の山は、年齢を重ねてから歩こうと<隠し玉手箱>として取ってあった。日光もその場所であるが、思いもよらず小田代ケ原と戦場ヶ原を散策できて楽しかった。これからは時に触れて<隠し玉手箱>から拾い出して登ろう。
 日光も、季節を替えてもっともっと頻繁に訪れてみよう。



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