東京都 三頭山 (みとうさん) 1531m

     行 程
山行日 平成17年11月12日(土)
天 気    

 ⇒高速道   →一般道
  …歩き
 AM6:35自宅発→渋川伊香保IC⇒7:14嵐山(大雨)⇒高坂SA7:20 7:48朝食
 (雨)⇒日の出IC→都民の森9:02 
 駐車場発AM9:25…森林館9:35…スポーツ歩道入口9:55 10:00…鞘口(さいぐち)峠
 10:05…回廊の道(休)…見晴し小屋11:00 11:10…東峰11:55 12:09…三頭山
 中央峰12:1812:57…ムシカリ峠13:25…ブナの道14:43…三頭大滝14:15 
 14:25…展望台14:40…森林館14:46 14:52…駐車場14:58
 駐車場15:20→山のふるさと村15:30 15:55→道の駅秩父18:30(夕食)19:00→花園
 IC⇒渋川伊香保IC→きらめきの湯20:00 20:55→自宅21:00
  走行 往路143Km 帰路155Km   <一日の歩数13,300歩
                 
 ツ・ル・ル・ルーン! ツ・ル・ル・ルーン!
 早朝 5時15分、こんなに早く他人の家に電話をかけるのは、忍びない。だが、外は雨が降っている。昨晩遅い時間から降りだした雨はやまず、今も降っている。
 今日、同行していただく「歩く花の図鑑さん」宅に電話をかけた。とりあえず現地に行ってみようと考えている事を話すつもりだ、「足元が悪そうだけれどもどうする?」

 予定より30分遅れで出発する。高坂SAではどしゃぶりである。今、走ってきた群馬方面は青空が雲の切れ目から覗いている。向かっている東京方面は真っ黒な雲、ただ目的地、多摩方面は明るくなってる。望みはありそう。予報では早い時間に曇りから晴れと言っていた。

…駐車場に着く、太陽が出てきた。
 三頭山は奥多摩三山の1つ、他には大岳山・御前山がある。また山梨百名山にも名を上げている。標高差500mあり、私達には登りのきつい山になりそう。

 ”都民の森”とあって、見どころ・歩きどころが沢山ある。
冒険の森コース・生活の森コース・三頭大滝コース・三頭山周遊コース・三頭沢と野鳥の森コース等
 
 私たちは三頭山周遊コースを選び4〜5時間の歩きとなる。
 ついさっきまで降っていた雨で、霧がたちこめた山並みは幻想的である。カメラマンがチャンスを狙ったのか帰っていく。 アスファルトの道を少し行くと森林館につく。そこから三頭山へ行くコースと三頭大滝コースとに別れる。
 
 鞘口峠(さいぐちとうげ)手前の休憩所には管理人さんがいる。「今日は晴れて、いい山日和ですね」といってもら
う。山の様子を聞く、パンフレットと違った言葉の道案内をしてもらった。
 
 空は真っ青!手入れの行きとどいた杉の直立が目を引いた。標識が随所にあるため道に迷うことない。かえって標識の多さにとまどう。鞘口峠から回廊の路を登る事にする。黄色・赤い色と紅葉が美しい。ここにも賑やかな4人組の紅葉おばちゃまがいた。
 「花の図鑑さん」は、木にも詳しい。もちろん実になった植物も見分けてくれる。赤い実があった、何も考えないまま

自分:あれはナナカマド?
花の図鑑さん:あれはガマズミ、冬になって霜にあたると
         甘味が増して美味しいんだよ。
自分:赤ければナナカマドなんて言って、わあーはっぁ
    は〜ぁ!(苦笑)
図鑑さん:あれはリョウブ。知っているよね?
自分:は〜い! それはよ〜く分りま〜す(^^)

 いや〜あ! 顔には出さず、冷や汗もの。だって何回も何回も教わっているのに(ゴメン!)、冬眠した次ぐ年にはすっかり名前を忘れている自分は、あわれ!あわれ!
名前を知った年が…1年目
冬を越し春になり登って、名前の確認…2年目
またその次ぐ年…これこれ何ていったかしら…3年目
頭は老化現象、一路(^_^;)
 たくましい木が登場した。
 名前が分らない???
 この時は名札を確認して「うんうん そーか」納得したのに。やんなちゃうね〜。
「ミズナラ」のようにも思えるのですが「コナラ」かな?
鞘口峠から回廊の路を言った三叉路手前にありました。
            (後程、図鑑さんに確認 ミズナラ)
 森林館は標高が1000mだ。1300m位まで登ったところで、2度目の小休止。
 だんだんと紅葉がなくなってきた。見晴らし小屋に到着1397m、歩いていると汗をかく。額の汗を拭き、一枚着ているものを脱ぐ。小屋から景色を眺めた。

 もうひと踏ん張り!頑張ろう!
標高1500mの標識から右手に折れて、急登りを行くと三頭山東峰に到着だ。

 先着が2組ほどいた。
 さっきから先になったり、追い越されたりしながら登った人達だ。頂上に着いた安堵感からずーっと知り合いだったような感じで言葉を交わす。
 山に登る目的が同じということで、ここまで気楽に話せるものなのだ。
 日当たりのよい板敷きのテラスは快い。まもなくすると親子の団体が30人前後到着した。ここで昼ごはんのようだ。

 中央峰へ向かう。

 ↓丸太の階段の脇に、「都民の森、一番」というミズナラの巨木があったようだが見落とした。

東峰から御前山方面
中央峰
 午後12時18分 中央峰に到着!
 さあ お昼にしよう。山頂は広い、沢山の人達がくつろいでいた。ベンチが空いたのでそこに座ってみるが、やはりマットを広げ足を伸ばす事にする。
 今日は大失態をした。そこそこにおかずや果物・菓子類は持っていたが、おにぎりを買うのを忘れた。弁当の主食を買うのを忘れてしまった。雨の心配がすみ、窓に映る紅葉に見とれ都民の森駐車場直前にて思い出した。後戻りするのも時間が勿体無い、パンを買うことにする。
 
 →このように並んだ食事は結構立派だ。パンも美味しい、ゆで卵がこんなに美味しいとは思ってもみなかった。みかんも甘い。ジューシーなのど越しがいい。


 おお…満腹!
弁当
 なにやら人が集まった。先生らしき人が整列をさせている。どこかの高校生らしい。
 「見て!見て! 背中」 「○川高校だって」
 「ええー!!」 「あっっ!、ほんと、ほんと!」
そこからとどまることを知らない、でしゃばりママ(だれだ!)
 「○高?!、そうなんだ!♪(^^)」←これ以上の笑み無し!!
 息子の母校の後輩がいた。
 「うちの子も山岳部だったの」 「頑張ってね!」
 「今日は何の大会?」
 高校生が返事をする間も無い位、矢継ぎ早に質問攻め…やだねえ…。 叔母ちゃまは(^_^;)
 写真を一枚。しっかり、2枚も撮っちゃいました。
高校山岳部宛に、2枚一組にして5人分を郵送(^_^;) 
〔息子:あ〜あ… ふっうー!〕
 高校山岳部 関東大会出場の生徒達
 
 山頂の楽しみの一つ、富士山の展望だったが、今日は頭を隠し裾野がわずかに見えるだけであった。
山頂からの奥多摩湖
宿り木 ブナ

午後の部

どことなし…顔のように見えるね     
カツラ
 山頂からムシカリ峠に向かって下山する。
 槙寄山(まきよせやま)に向かう尾根上に、鉤型に曲がったブナがある。どうしてこんな形になったのだろう。下山すぐに階段がある。ゆるやかになるとまた階段、ムシカリ峠までの間に3ケ所の階段だ。パンフレットでは15分ほどで到着するようだが、写真を撮ったりしているので25分ほどかかる。
 槙寄山と三頭大滝の道の分岐を左に下る。
 三頭大沢の源流部。何回も沢を渡り返し下る。沢沿いにはカツラ・サワクルミの巨木がある。写真左カツラはこの森のカツラで2番目に太い。樹周3.65m 高さ18m。すっかり枯れて落ちた木には葉は一枚も無い。ここでも図鑑さん「カツラの葉は丸いのよね」と
 さすがー! 違うね〜。「木の図鑑さん」と名付けようかな植物が本当に良く分る。
 「歩く花の図鑑さん」この名前は、私が名付け親だよ(^_^)
 山が出来た時の説明版があった。岩石で出来ているよう書いてあった。石の階段を下ることが多く、結構膝にくる。
 滝まで後10分位のところにデッキ風にした休憩所がある。少しの疲労感と森の紅葉、爽やかな水の流れを楽しみながらゆっくり休憩をする。
 三頭大滝に着く、展望用の吊り橋があるが、行き止まりの吊り橋である。
 三頭大滝からはヒノキのチップを敷き詰めたゆるやかな道を歩く。東屋の脇をとおり森林館に出ると、都民の森駐車場へ続く。今日の山行も終わる。

山並みの向こうに双眼鏡にて都心が見えた

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